整理していけば、自ずと答えは見えてくる・・・?
2023/03/09
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あくまでもカタログ上でのお話を少し。
ここ最近、春だし!とラケットの買い替えが多くなっているのですが、どのモデルに持ち替えようか、なかなか考えがうまくまとまらないケースが多いです。
最終的には感覚的な話になるので、それは当然なのですが、"どうしたかったら、モデルはどれが良さそうか…"という、ラインナップから考える、なんとなくの指標はあると思っています。
ここでは、個人的な考えも踏まえながら、例題を出しつつ、考えてみたいと思います。
※ガット/ストリングの話が出てくると奥行が非常に深くなりますので、シンプルに考えるために同じものを張り上げる前提で書いてみます。
当店店頭でのご相談で、よくある!3大ご要望!としては、
1 コントロールを良くしたい
2 スピードがもっと出る方がうれしい
3 飛びが欲しい
になると思います。
それぞれについて少しずつ掘り下げてみようと思います。
まず、1のコントロールについては、2通りの考え方ができると思います。
まずひとつは、ホールド感からくるコントロール性能です。
ラケット自体が柔らかかったり(※80/70よりは50のようなイメージ)、面上でボールをしっかりとつかんでくれるような特徴(※例えばジオブレイク)のあるフレームを選ぶことで、これは実現できそうに思います。
もうひとつの考え方は、面のサイズからくるコントロール性能。
90平方インチではなく85平方インチを選ぶことで、撓みからくる飛び出しの不安定さを抑制でき、飛距離や方向の安定性があがる、という考え方ですね。
"コントロール"といっても、球持ちや柔らかさがあった方が良い方と、面が小さくて、ラケット自体にパワーがない方が良い方と、真逆の答えが出てくることがあります。
そこから、2のスピードについて考えてみると、これは割とパッと答えが出ると思います。
フレーム自体をスピードフレーム(※例えばボルトレイジ)にするか、フレームランクを上げる(硬くする)か、ですね。
面上でボールが乗っている時間を短くして、相手のボールスピードを存分に活かそう、と、そういうイメージになりますね。
※もし、プレーヤーに力がない場合、フレームランクを上げると、手元での反発はあがっても、ボールが持ち上がりきる前に離れてしまい、失速が非常に早くなってしまう場合があります。
2のスピードと共通するのですが、3の飛びが欲しいということについて。
飛び=飛距離ということであれば、フレーム自体をコントロールフレーム(※例えばジオブレイク)にするか、フレームランクを下げる(柔らかくする)ことで、実現できるように思います。
飛距離は打球角度が上がれば伸びやすい、という考え方になります。
※ただ、ここで、スイングスピードが非常に速いケースでは、逆に柔らかいフレームにすると飛距離が短くなってしまう場合があります。
ざっくり、こんなイメージになります。
例えば、今、ボルトレイジ7Sを使用していて、そこからもうちょっとコントロールを良くしたい、というご要望があれば、
A. フェイスを小さくして、ボルトレイジ8Sにするか
B. タイプを変えて、ジオブレイク70Sにするか
(C. ジオブレイク80S/D.ミズノフレームへ…etc...ももちろん出てきます。)
という選択肢が出てくると思います。
Aにした場合のイメージは…ボールの飛距離はちょっと落ちて、打球角度も少し低くなりそう、ボールスピードは、プレーヤーに力があれば、より速くなりそう、とこんな感じ。
逆にBにした場合は…飛距離はさらに伸びそうで、打球角度は少し上がりそう、ボールスピードは落ちそうかな?、とこんな感じ。
こんなイメージ(※あくまでもイメージ)で、なんとなくの指標はありますが、大枠の"コントロール"だけではなくって、
コントロールを大切にしたいけれど、このようなプレーでは○○、こんな場面では△△、と、、、
もう少し細かいお話をお聞きしながら、ラケット(もちろんガット/ストリングも!)を考えていくと、より深く、用具について考えることができると思います。
ラインナップの紐解き方は上記を一つの参考にしていただきつつ、色々なプレーを思い返しながら、今お使いのフレームを持ってご相談にご来店いただければ嬉しいな、と思います。
今日はこんなところで。
では。
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