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なるほど!ストリンガーとは…
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普段張らない変わったフレームを張るときに考える…
本日は、ソフトテニス・硬式テニス・バドミントンのガット張りについて書かせていただきます。
なぜ書こうと思ったのか…本日、普段ほとんどお目にかかることのない、とあるバドミントンフレームのガットをお張りさせていただいた、、、からです。。
めちゃくちゃ珍しい代物、というよりかは、当店がほんの最近取り扱いを始めたメーカーで、その廃番モノをお持込いただいたから、単に当店でお目にかかることがなく、また、ストリンギングパターン(どこにガットを通すかのパターン)が独特だったため、普段とは違う張り方をする必要があり、少々知恵を絞りました。
1本張りと2本張り
…はい。
基本的な話をさせていただくと、ガットの張り方には、ラケット1本を1本の糸で仕上げる1本張りと、縦と横でそれぞれ糸を使う2本張りがあります。
1本張りでは結び目は2つ、2本張りでは結び目は4つです。見分けるときは結び目を見てください。
同じ人が1本張りと2本張りをすると、その仕上がりは同じ(にならないといけない)ですので、基本的には内容の変化はない、と思ってください。
※A店とB店では、同じ25ポンドで張りをお願いしたのに、まったく仕上がりが違った!というのは、単にストリンガーの腕の違いが大きいです。
他にはマシンの種類とそのマシンのセッティング。いろいろな要素が絡みますので、人や店が変わると仕上がりはまるで変わってしまいます。
お客様から指定があるのは、ガットを張る強さと、たまに1本張りか2本張りか、のご指定。
(余談)
※硬式テニスを長くされている選手の方においては、会場で「2本張り」指定があったりするようです。
硬式テニスの会場張りのパターンにおいては、どのようなメーカーであっても、基本的な2本張りをすると、仕上がりは同じようになる、とわかっておられるかた、だそうです。その中身の話はここではできませんが。。。(余談終わり)
そこからは、「依頼した店」のこだわりの詰まったガット張りに任せる形になります。
当店は基本的には1本張り。最近は、よりフレキシブルに。
当店の話を少しさせていただくと、基本的にはどの競技においても1本張りで仕上げています。
造語ですが、「一張入魂(いっちょうにゅうこん)」一つの張りに気持ちを込めて、という言葉をストリングシールに書いておりますので、1本の糸で編み上げたい、という想いがありました。
…が!最近は、YONEX STRINGING TEAM会員になったこともあり、2本張りも力を入れて勉強しています。(YONEXは2本張りがメインですので。)
硬式テニスにおいては2本張りで仕上げることも増えてきました。
また、いろいろな講習会に参加する機会も増えてきたので、より張りのパターンが出来上がってきています。
張り方を使い分けながら、一番大切な「タツミスポーツの張り方」を崩さないよう、ラケットやガットによって張り方を修正しています。
バドミントンのストリンギングパターンはほとんど一緒...だったのに。
そして冒頭の話です。
バドミントンのフレームのストリンギングパターンは、長らくほとんど同じようにできておりました。
それも、近年いろいろなメーカーが業界に参入してくることで、ストリンギングパターンも多様化し、フレームによって知恵を絞りながら張り方の構築をする必要がでてきました。
そんなときに、他の競技で学んだ張り方が生きてきたりするわけです。
当店の張りのベースを崩さないよう、これからも日々張り方を修正、向上していきます。
フレーム開発者は、ガット張りの細部まで考えて設計しませんから、変形のしやすさとかその傾向はストリンガーが調べてそれぞれのガット張りを構築していかないといけません。
ということで、本日はこのあたりで。
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