素材は難しいって話ですね。【ポリとだけ書くから誤解が生まれる】
2020/07/22
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ポリガットはポリエステルガットですね。
先日、お店でこんなやりとりがありました。
お客様「(パッケージを見ながら)これって、ポリガットですか?(例としてXR3の写真を掲載しています。)」
私「これはナイロンマルチに分類されると思いますよ。」
お客様「ポリアミドって書いてるけど?あとPUってなに?」
私「(説明・・・)」
たぶん、あるあるなんだろうと思います。
硬式テニスストリングでは、ナチュラル、ポリ、ナイロン、とおおよそ3種類が良く使用されます。
ナチュラルは牛腸ですので、今回の話には出てきませんが、
ポリとナイロンが非常にややこしかったりします。(特に海外メーカーの表記は・・・。)
素材のスペシャリストでも何でもないので、おぼつかない説明をしますが、気になる方は色々と調べてみて下さいね。
説明が間違っていたらスミマセン。。。
ポリとナイロンについて…
まず、一般的に「ポリ」と言われている、あの"硬いガット"は、素材的には「ポリエステル」となります。
(ポリは化合物という意味のようなので、「ポリ+エステル」ってことですね。)
ウィキペディアから引用させていただくと、下記のように説明されています。
ポリエステル(polyester。略号、PEs)は、多価カルボン酸(ジカルボン酸)とポリアルコール(ジオール)とを、脱水縮合してエステル結合を形成させることによって合成された重縮合体である。したがって、一口にポリエステルと言っても様々な物が存在し、その化学組成も様々である。
化学的にできた素材だな、と思っていただければそれでいいと思います。
で、もう一つポリと名前が付くのが、ポリウレタン。
よくPUと書かれたりするヤツです。
こちらもウィキペディアから引用させていただくと
ポリウレタン(英: polyurethane[1] )とはウレタン結合を有する重合体の総称で、通常イソシアネート基と水酸基を有する化合物の重付加により生成される。ウレタン(-NH・CO・O-)が介する結合をウレタン結合と言う。 ウレタン樹脂、ウレタンゴムともいう。プラスチックの分類を表す略号はPU、ゴムの分類を表す略号はUである。
こんな感じ。まぁ、、、こちらも化学的にできた素材にはなるのですが、、、
特性的には、「ソフトな打球感とパワーを生み出し、腕への負担軽減も併せもつ接着材」と思っていただければと思います。
(以前BSさんから聞いたママです、笑)
最後に、ポリアミド。
例にもれずウィキペディアから引用させていただくと
ポリアミド (polyamide) とは、アミド結合によって多数のモノマーが結合してできたポリマーである。
となっています。
で、これがいわゆるナイロンとなります。
(ナイロンについては、面白い歴史があり、「ナイロン デュポン社」と検索いただくと、その歴史を紐解いたページが数多く見つかることと思います。)
ですので…
ポリエステルと表記があれば、あぁ、あの硬いやつだな
ポリウレタンと表記があれば、ガットの接着剤(もしくはコーティング剤)だな
ポリアミドと表記があれば、これはナイロンだな
と思っていただければ良いのではないかと思います。
まぁ。。。ややこしいので、よくわからん!という方は店頭で聞いていただければと思います。
おぼつかない説明をさせていただきます、笑
最後に余談ですが、シンセティックガットってなに?ということもたまに聞かれます。
ナチュラルじゃないのは全部シンセティック(→化学的な繊維でできたストリング)でいいと思います。
(ガットの由来の話をし出すとこれもややこしいのですが、ナチュラル以外は全部ストリングって言わないと本来の意味は通りません。)
色々調べものをしたら疲れましたので、今日はこのくらいで。
ではでは。
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