柔らかいストリング×ハイテンション・硬いストリング×ローテンション
2024/06/28
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どちらもバランスが大切です。
ソフトテニスを長年楽しまれているお客様から、このようなご質問をいただくことがあります。
「昔は35ポンドとか多かったけれど、今はどうなの?」
当店での張り上げテンションですが、5年スパンくらいで、徐々に柔らかくなっていっているように思います。
それこそ10年くらい前は過渡期で、30ポンドオーバーの方もたくさんいらっしゃいましたし、ローテンションでのご依頼もじわっと多くなってきていた頃でした。
ただ、全体の平均で28ポンドとか、そんな感じだったんじゃないかな?と。
5年くらい前ですと、ローテンションも浸透してきて、10ポンドで、なんてご依頼もちらほらいただくようになってきた頃でした。
この頃になると、35ポンドで張って!というご依頼もグッと少なくなり、20ポンド台後半がスタンダードとなったように思います。
平均のテンションも、27ポンド、26ポンド・・・と徐々に下がってきたのがこの時期です。
で、今…25ポンド以下でのご依頼がスタンダードになり、30ポンド以上でのご依頼はかなり少なくなりました。
ここまでは全体的な話。
ただ、テンション設定がちょっと極端になるのには、ストリングの種類も影響していることを忘れてはいけないと思います。
物性が硬いポリエステルやハイブリッドストリングをハイテンションで張り上げると、ストリングも硬く、もちろん面圧も高い状態となり、反発はマックスかもしれませんが、ボールを前に飛ばす(飛距離を出す)力が皆無になると思います。
物性が硬いストリングを使うことで、パワーヒッターの方でもコントロール性能を保て、暴発を防ぐことが出来ますが、テンションが高いことでボールが持ち上がらず、飛距離が出なくなってしまいます。
それはまずいなぁ…ということで、張り上げテンションを少し下げて、ストリングの硬さとパワー感のバランスを取るわけです。
逆に、マルチフィラメントに代表される、物性が柔らかいストリングをローテンションで張り上げると、ストリングも柔らかく、面圧も低い状態となるので、ゆっくり振るとボールは飛ばせる(遠くに飛ばせる)かもしれませんが、振っていきたい場面ではパワーロス(ボールを持ちすぎてしまったり、相手のボールに勝手に押されてしまう)が生じ、逆にボールが前に飛ばなくなってしまいます。
もしくは、ボールが持ち上がりすぎてしまい、オーバーしてしまうかもしれません。
ということで、柔らかいストリングは張り上げテンションを上げて、バランスを取るわけです。
硬いストリングを柔らかくしようが、柔らかいストリングの打感にはなりませんし、柔らかいストリングをいくら硬く張り上げたとしても、硬いストリングに似通うことはありません。
どちらもバランスが大切ですが、何よりもご自身の使用感を第一に考えてみていただければ嬉しいな、と思います。
ミクロパワーを33で!35で!
なんだか懐かしい響きですが、ミクロパワー全盛の時代から、選択肢がグッと広がっていますので、もっと自由に、色々考えてみて下さいね。
(ミクロパワーはあくまでも一例です。悪しからず…)
それでは。
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