TABLE TENNIS(卓球)

卓球の話ですが、他の競技も人ごとではないのかもしれません。

2018/01/15

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たかがボール、ではなく、ボールがなければ競技にならない…。

先日、VICTASの当店営業担当の方が新年のあいさつに。

このニュース、業界が騒然となっています。

TSPブランドで発売しているボールの価格を大幅に下げて、今日本の主流とされているニッタクのボールの半額で再発売する、というニュースです。

そして、いろいろなボールを発売していましたが、中国製の継ぎ目あり、ABS樹脂のものでいく、と発表がありました。

 

そもそも卓球をしない方からすると、ピン球ってどれも同じじゃないの?という話になってしまいますので、プラスチックボールについて、記憶の限り、書いてみようと思います。

とにかく流れがころころと変わり、販売している我々も右往左往していました。(今はある程度諦めています…)

 

さて、日本国内にプラスチックのピン球が出回り始めたのが、確か3年ほど前。

 

今現在主流となっている日本製のニッタクのボールが安定供給できておらず、いろいろなメーカーがここぞとばかりにプラスチックボールを発売したのを覚えています。

 

確か、、、ドニック、アンドロ、キョショウハツ(こちらはシームレス、継ぎ目のないボール)あたりの発売が早く(全て中国製)

遅れてTSP、バラフライが中国製のボールを発売したのかな、と思います。順番は定かではありませんが、他にもとにかくいろいろなメーカーが中国製ボールを発売しました。

このころの主流はセルロースアセテート、という、プラスチックボールの前に使われていたセルロイドという材質に近い質感のプラスチック材料。

対してニッタクは当初からABS樹脂という加工が難しい材料を高品質で流通できるように四苦八苦していました。

全てのボールに共通していたのが、「割れやすさ」。

そして、それぞれのボールの打球感が違う、ということが問題となっていました。

その次の流れとしては、「ドイツ製」。

2016年~2017年は中国製、ドイツ製、日本製が入り混じっていました。

ドイツ製のプラボールを発売したのはバタフライ。

世界の大会で使われたりもしましたが、国内ではほとんど流通しなかったのではないかと記憶しています。

このころから徐々に材質がセルロースアセテート→ABS樹脂に、どの製造メーカーもシフトしていったのではないかと思います。

 

このあたりから、ニッタクがボールをしっかりと安定供給できるようになり、どんどんニッタクのシェアが増えたのがその要因です。

 

2017年の中ごろには、TSPがまたシームレスボールを発売。

継ぎ目のあるボールがほとんどだった市場にまた継ぎ目のないボールが投入され、お隣の大阪で開催される大会ではシームレスボールが使われる、ということで当店のお客様も困っておられました。(2017年度のおおきな大会はどうやらシームレスでいくようです…。)

このシームレスボールも、間もなく回収、徐々に店舗からも姿を消していきます。

 

…とここまで。

 

ピン球の問題としては、

材質/製造メーカー/生産国/製造方法

によって、それぞれ、

打球感/弾み方/回転のかかり方/割れやすさ/打球音

などが違い、ボールによって勝敗が左右されてしまう、という部分。

 

競技者側からすると「統一できればいいのに」なんて思いますが、

販売店としては各メーカーが生き残りをかけて発売している背景を知っているため、なかなかそうは言えず…。

ただ、当店ではニッタクのボールの販売がほとんどです。※練習球は他のメーカーも販売しています。

 

他の競技もボールの種類問題というのはあるのですが、ここまで短期間に激動した競技は他にないのでは、と思います。

 

一日でも早くこの問題が終息することを願うばかりです。

 

私の記憶ベースで記事にしていますので、時系列がずれている場合もありますが、ご容赦ください。

 

ではでは。

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兵庫県は明石市、魚の棚近くに店舗を構えるスポーツ用品専門店 起己スポーツ(@tatsumisports)です。 本ブログでは、ソフトテニス・バドミントン・卓球・硬式テニスの各種情報の発信を中心に更新させていただきます。 基本的に毎日更新いたします。WEB SHOPとのコラボ企画も行います。是非毎日チェックをお願いいたします。

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