【コラム的に】用具の違いを感じ取れる「繊細さ」と気にしない「鈍感さ」【みんな違ってみんないい】
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コラム的に、用具選びの繊細さと鈍感さと。
ここ最近、硬式テニスラケットの持ち替えに、いろいろとご相談をいただいており、そんな中でばちっとタイプが分かれたので、少しコラム的に書かせていただこうと思います。
なぜ硬式テニスラケットに限定するか、という背景から少し。
ソフトテニス、バドミントンと比較して考えると、硬式テニスラケットはモデルチェンジのタイミングがとても早いです。
一部の超定番と化したフレームを除き、売れ筋フレームはおおよそ2年(メーカーにより様々ではありますが。)で大体モデルチェンジしてしまうのが最近の流れとなっています。
メーカーが多岐に渡るため、自身のメーカーを活性化するために、大きな動きをすることは必要であり、まぁ…仕方のないことなのかな、と思っています。
例えば、大坂なおみ選手が使用しているEZONEを例に出してみると、
EZONE Xi → EZONE Ai → EZONE DR → EZONE
と、おおよそ2年に1回、モデルをチェンジ。
その度に、前のモデルがよかった!新しいの最高だ!
などなど、議論が巻き起こります。これがなかなかメーカーさんも予想できない部分だったりします。
「こんな声が多いよ~」
と伝えると
「ええ!そうなんですか!設計の狙いと逆です!」
みたいなこともしばしば。
例えば、2本持ち、3本持ちしていたとして、いつかはフレームの限界は訪れるもの。
その際に、さて、どのようなモデルに持ち替えよう、という話になります。
普通に行けば、そのシリーズのままで持ち替え、となりますが、使用している素材や重量基準、バランス設計が異なることもあり、
新しいモデル…うーんとなる方もいらっしゃいます。
そのような用具の違いを感じることができる繊細さを持っておられる方もいらっしゃれば、
いやー、なんだか雰囲気変わるけどいまいちわからん…合わせるよ!と、いい意味で鈍感さ(「気にしない」、という方も結構いらっしゃいますよね)を持っておられる方もいらっしゃいます。
どっちがいいのか?
どっちもいいと思います。
繊細な方はいろいろと試打をしていただき、自分が納得したフレームに持ち替え。
合わせちゃう!という方はそのまま新しいモデルに移行。
いろいろと試打をいただくタイプの方は、どのように違った、という感覚を我々にもフィードバックいただけるので、フレームの違いを感覚的に教えていただけるのは実は…接客に生かすこともできますし、感覚的な話はなかなかデータとしてもない部分なので助かったりしています。
ガットを張り替えたり、メーカーから取り寄せる際の送料を一部負担していただいたり、と少し金額がかかってしまう場合もございますが、納得して初めて持ち替えるというのは一つの道としてありかと思います。
合わせちゃう!という方も、ストリングの組み合わせを変えたり調整は行いますので、
前のモデルはこうで、新しいモデルはこうだったよ、ということで、その方に感覚的データが(少なくとも新旧モデルで)蓄積できます。
そのうち、一回真逆のモデル試してみたい!となって
パワー系のフレームからがっつりしなりが良いフレームに移行する、という方もおられ、これはこれで一つのフレームの楽しみ方です。
学生さんにおいては、「勝つこと」も目的の一つ。
自分が「打球感が好き」、「嫌い」、ということに加えて
相手(受けて)から「打球感がどうだった」というフィードバックをもらうことも大切です。
サーブの球質、とかストロークの球質。
ボレー時の取り回しは?
などなど、確認すべき点は実はいろいろとあります。
違いを感じ取れることはその方の一つの武器。逆に、大きく違いはわからない、という鈍感さもその方の武器になります。
タイプは違うけれど。
みんな違ってみんないい、です。
ぴったりのフレーム選びのお手伝いができればいいなぁ、と思います。
日々勉強していきます。
ではでは。
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