そんなに違うもの?
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違いは出ると思います。
5月も今日で最終日です。
GWはサーっと過ぎ去りましたが、そこから、なんだかゆっくり過ぎていったような印象です。
・・・が、今思うと、GWとの対比でそう感じただけなのかもしれません。
さて、5月はいつも当店をご利用いただいている常連様に加えて、はじめましてな方にも多くご利用いただきました。
そんな中で、はじめて張り替えにお越しのお客様から、こんなことを聞かれました。
「A店とB店で同じ指定をしたんだけれど、(感覚的に)張り上がりが違った(ように感じた)。そんなことってあるの?」と。
「お店毎やストリンガー毎に違いは出ると思います。」そうお返事しました。
ストリンギングは料理と同じように考えたらわかりやすいかと思います。
(といいつつ、料理は素人ですので、あくまでも例えとして書いてみます。シェフの方は読まないでください…)
例えば、野菜炒めを作るとして、同じ食材(…ラケット・ストリング)と同じ調味料や料理道具(…マシン)が用意されていたとすると、作る中で、
野菜の切り方
炒める順番
炒める際の火力
調味料の分量
炒める時間
etc…
素人ながら、違いを出せそうな箇所はたくさん思い浮かびます。
想像ですが、なんだか味や食感、香りまで、違いが出そうです。
その、違いを出せそうな箇所には、基本を抑えつつも、料理人の方の好みや考え方が反映されていると思うのです。
ストリンギングも同じで、張り上がるまでどのような手順を踏んでいくのか、ストリンガーに委ねられる部分が少なからずあります。
その、ゴールまでの道筋の違いが、張り上がりの違いになって出てきます。
(人の差以外にも、たくさんの差があることを、何度か書かせていただいていると思います。)
もちろん、”基本理念”のようなものもあります。
私も所属させていただいているJRSAにおいては、良い張りの8つのポイントが掲げられています。
1.フレームに変形がない。
2.ストリング1本ごとのテンションに、バラツキがない。
3.指定のストリングパターンを守る。
4.ストリングとフレームに傷を付けない。
5.適正なノットがなされている。
6.目飛ばしやクロスオーバーがない。
7.同一条件のもとで、同じ張り上げができる。
8.クロスストリングは揃えながら張り上げていく。
一見、基本のキ、当たり前のこと…のように思えるのですが、これを実現していくのが、非常に難しいのです。
(何事においても、基本的な部分がどのくらいしっかりと抑えられているか、は非常に重要であろうと考えています。)
より良い張りのために、自問自答したり、様々なストリンガーの方から意見をいただいたり、意見を交換させていただいたり、と日々精進させていただいています。
当店での張りは当店の味付けになりますが、1人でも多くの方に好んでいただけるように、お客様とご相談させていただいたり、ご意見をいただいたりしながら、日々ストリンギングをさせていただいています。
もうちょっとこんな風にしてみたいんだけど、ということがありましたら、是非、お気軽にご相談下さい。
今日はそんなお話でした。
それでは。
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