ポリとナイロン、そんなに違う?
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当店的見解では、”違う”、と思います。
ガットのご相談にお越しのお客様。
「ポリって張ったらどうなるかな?」(この度の相談ではポリアクションプロ)
「なんでみんなテンション低く張ってるの?」
こんなことを聞かれました。
例えば、写真を撮ったミクロパワーとジーツアーS。
一応、同じ丸断面ということで、そんなところに共通点を見出して比較してみようと思いました。
まず、ナイロンガットの代表格、ミクロパワーから。
ナイロンガットの中ではかなり硬い部類のガットではあるのですが、とはいえ、ボールを掴んでから飛ばしてくれる。
そんな特徴があると思います。
素材的な硬さをコーティングで補い、掴みや回転性能を付与する。
ソフトテニスならではのガットだと思います。
ガムシリーズでもそうであるように、ソフトテニスボールに対しては、様々な表面コーティングが大切になってきます。
では、ゴーセンポリといえば、なジーツアーS。
ミクロパワーよりも明らかに硬く、打球感もしっかりとしています。
球離れの速さを反発性能と言い換えるのであれば反発性能は高いのですが・・・
ナイロンガットのようにオートマチック的に掴んで弾く、ではなく、プレーヤーがボールをしっかりと潰して面に留めて、弾かせてあげる、マニュアルチックなそれ、となると思います。
(簡単に言うと、反発はしますが、プレーヤーに力がないと、ボールは飛んでいきません。)
オートマチック性で並べると、ナイロンマルチ→ナイロンモノ→ポリ、となるかな?と思います。
(プレーヤーに力がなければ、ナイロンマルチが一番ボールを飛ばしやすい、と読み替えていただければと思います。)
ボールを面内に留めるために、もしくは少しでもボールを運びやすくするために、今まではあまり聞かなかった、10ポンド台や20ポンド前半の張り上げテンションが出てきたと予想しています。
ポリを使うメリットとしては…プレーヤーに十分なパワーがある場合(トップ選手のフィジカルが年々上がっていますよね!)に、ナイロンガットでは飛びすぎてしまうケースが出てきており、
面内のパワーを落とす場合にポリが有効になります。
ナイロンでハイテンションで張り上げるのもありではあるのですが、弾道がまっすぐになりすぎてしまうことと、フレームへの負荷が大きくなってしまいます。
10ポンド違うと、糸1本あたり、4.54kgずつ、重りが追加されていきます。
どのくらいフレームのへたるスピードが上がるのかはわかりませんが、負担が大きくなるのはわかっていただけるかと思います。
なぜ今になってポリのニーズが増えているのか。
素材の進化に伴い、フレーム自体のパワーが上がっているのだろうと思います。
今だからこそ、の組み合わせになるでしょう。
ちなみに・・・ポリガットとナイロンガットでは比重が違います。
ポリを張って、なんだか先が重い気がする?
気のせい?
・・・気のせいではなく、重いです。
一応そこは注意点として。
また、ハイブリッドにすると、ポリっぽさが少し解消されますので、ポリが気になるけど、フルは怖い、という方はまずはそこから。
ということで、ポリとナイロンについてざっくりと。
一つの参考にしてみてくださいね。
では。
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