再現するのって難しい。
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手作業が入ることの難しさ。
「同じような感じで仕上げてもらえますか?」
たまに、そのようなご依頼をいただきます。
ストリンギングやラバー貼り、いずれも手作業が入るため、他店にて作業を施されたものを再現するのって、かなり難しいのです。
作業している姿を拝見させていただいたとしても、手作業の微妙な力加減って、見た目と実際では差が生じることも多いと思います。
例えば、ストリンギングですと、マシンの種類から始まり、セッティング、縦糸・横糸をそれぞれ引っ張る時間、どのようなパターンで張り上げるか、どのくらい糸に手が振れている時間があるのか、などなど…
仕上がりに影響を及ぼす箇所って、はじめから最後まで、たくさんあります。
マシンの差がどのように張り上がりに影響を及ぼすか、については、わかる部分も少なからずあるのですが、ご使用後の状態から張り上がりをイメージして再現するのは難しいなぁ…と常々思います。
パターンが同じだったら張り上がりも同じでしょう?と聞かれることもたまにあるのですが、パターンが同じであっても、張り上がりはやっぱり異なります。
ただ、パターンが違うよりは…パターンが同じ方が「スポットの雰囲気は似ている」かと思いますので、少しでも近づけたい場合は、パターンのご指定をいただくのが良いのかと思います。
ラバー貼りについては、工賃をいただかないのが業界の流れになっているのですが、どのくらい”のり”を塗るのか(薄塗り?厚塗り?)、のりの乾かす時間は?、貼り方(通常は伸ばさずに置いて優しく接着していく)は?
などで、微妙に仕上がりは異なるようです。
ここ最近は少なくなりましたが、厚塗りしてほしい!というような要望があったこともありました。
手作業が入ると、どうしても雰囲気は異なってきてしまいます。
ただ、もちろん色々とご相談の上で作業に入らせていただきますので、気になる点はご相談いただければと思います。
出来ること、出来ないことがございますが、長年お付き合いいただくと、ベースが出来ますので、張りのパターンやもうちょっとこうして、というご要望にお応えできるようになると思います。
抽象的な話でしたが、今日はこんなところで。
では。
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